合格するための冬期講習の選び方

この記事を書いた人
かっちゃん先生

現役の医大生
都内の高校卒業後、多浪の末、御三家医学部と旧帝医学部に合格
講師業の中で人気のあった自身の経験や医学部特有の受験情報を発信していきます。

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どうも!
現役塾講師のかっちゃんです!

最近急に涼しくなり朝夜は少し肌寒くなってきましたね:: ( › – ‹ ) ::

もう受験も近づいてきたのかな〜という感じなのですが、その前に受験生のみなさんは冬期講習がありますよね!

毎年どの講習会でも
「どの講座とればいい?」
「どんな勉強すればいい?」

という疑問を持たれる方は多いです…

時間も限られているため、受験直前の冬期講習は取捨選択が非常に大切

取る講習を失敗してしまうとお金が無駄になるだけではなく、受験直前の貴重な時間も無駄にしてしまうことに…

今回は「冬期講習の選び方」を現役塾講師の筆者が解説していきますので、ぜひこの記事を参考に最適な講習を選んでいただければと思います!

冬期講習はなぜ大切?夏とは違う冬期の学習

冬期講習の申し込みは10月、11月あたりに始まる塾がほとんどだと思いますが、冬期講習があるのは12月から1月にかけてです。

冬期講習が終わればすぐに本番が始まるという人も多いでしょう。

つまり冬期講習は、春季講習や夏期講習とは根本的にやるべき学習内容が異なってきます

夏期講習でやるべきことと、冬期講習でやるべきことを比較してみましょう

夏にやること
それまでやってきた基本内容を確実にして、後期から始まる応用問題に備えることが大切になってきます。つまり「土台をしっかり作り込む」ための時期です。
(例)
・数学や物理なら公式を暗記ではなく、自分で導出できるようにする
・英語は少し難易度の高い単語までチャレンジしたり、文法問題集を何回もやる
など

    ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩

冬にやること
過去問演習を通じて実際の問題形式に慣れる。
過去問や応用問題をやりながら苦手な部分は基本問題に立ち返る。
つまり「土台は補強しつつ、本番戦える武器を身につけていく」時期となります。
(例)
・数学や物理で出てきた公式はノートにメモして暗記していく。
・英語では新しい単語帳はやらず、今まで使ってきたものを完璧に仕上げていく
など

基本問題と応用問題(過去問含める)の比率はこんな感じ↓

もちろんこの比率は個人の勉強の完成度によって変わりますが、割合のイメージはこのようになります。

基本問題をないがしろにして応用問題ばかりやるのはNGですが、応用問題をやらなければ本番戦う力はつきませんね

応用問題と基本問題をどのように勉強に取り入れるのか、が受験生にとっては難しくなってくると思います。

1例ですが、冬の勉強の大まかな流れをご紹介します。

応用問題(過去問など)

出来なかった部分や苦手な範囲だけ基本に立ち返る

再び応用へ

この流れのイメージで勉強を進めていくと、だいたい先ほどの割合になってくると思います。

冬の学習では「この時期にどんな勉強が必要になってくるのか」を意識しながら勉強に取り組みましょう。

自分に合った冬期講習を選ぼう

ここまで冬期の学習の特徴を説明してきました。

冬期講習は
「土台は補強しつつ、本番戦える武器を身につけていく」
という考え方にそって、具体的な講座を決めていきましょう!

どんな講座を選べばいいの?

ここでは内容から講座を決める際のポイントを4つの観点から解説していきます

①志望校に合わせて選ぶ

冬期講習が終わるとすぐに本番のシーズンがやってきます。
過去問の演習をしている人は気づいているかもしれませんが、入試問題には学校ごとの特徴や傾向があります

模試でD判定、E判定だったとしても学校の問題傾向に合わせた対策をすることで受かったというのはよくある話です。
模試の判定が悪くても受かるという話はこちらの記事で詳しく解説しています(^^)

さて、話を戻しますが、大手の塾などは毎年入試が終わった直後に解答解説を独自に作成し、問題の講評を作成している先生がいます。
(よく「解答速報」とか言ってネットに乗っているものはだいたいこれです)

学校別の対策講座などはこういった先生たちがテキストを作っていたり、授業をしている場合が多いです。

つまり、毎年その学校の入試問題を見てきた先生がやる講座なので、問題傾向の分析がしっかりされていることが多いです。また、授業の中でどういう時間配分がいいのか、どこで点を取っていく作戦がベストなのかを教えてくれることもあるでしょう。

学校ごとの特徴や傾向を把握しておくだけでも問題が解きやすくなったり、自習の時に勉強のポイントが分かるようになります。
受験する学校の対策講座がある場合は候補に入れるとよいでしょう!

また、受験する学校のものがない場合でも似た傾向やレベルの学校別対策講座があれば受けてみてもいいかもしれません。
塾や予備校の先生に相談してみましょう

②弱点に合わせて選ぶ

みなさん自分の弱点はちゃんと把握してますか?
冬の時期になると模試も何回か受けてきてしっかり把握できている人が多いと思います。

もし自分の分析がイマイチ…という人はこちらの記事で自分の実力分析について解説しているので参考にしてみてくだい!

さて、さきほどもお伝えした通り、冬は「土台を補強する」ことも大切になってきます。

まだ自分が苦手だな〜という範囲を対策するような講座を選ぶといいかもしれません。

入試で受かる王道パターンは「得意な教科(分野)で他の人より点を取り、苦手な教科(分野)で点を落とさない」です。

得意な部分でさらに得点を稼ぐより、苦手な部分を補強して「点を落とさない」という考え方も取り入れてみてください。

③講師で選ぶ

直前の講習ですから講師の実績を見るのもいいかもしれません。
私はそこまで実績は見ていませんでしたが、友達に
○○先生分かりやすかった
と言われて口座を選んだこともありました。

分かりやすさや教え方、講師歴などを見ながら決めるのもありだと思います。

④授業形式で選ぶ

授業の形式も大型教室で行う講義形式、少人数、個別、オンラインなど様々です。

講義形式と個別のメリットデメリットを簡単にまとめてみました↓

《集団塾の講義形式》
〜メリット〜
・講師は有名講師や質の高い講師が多い
・料金は安い
・仲のいい人と同じ講座を取って一緒に予復習ができるかも

〜デメリット〜
・ぼーっとしていたり寝ていてたりしても放置されることがある(集中できるかは人による)
・授業中はあまり質問できないので、基本的に授業が終わってから自分で講師室に行く
・体調不良などでも振り替えがきかない

《個別》
メリット
・先生が目の前にいるためぼーっとしたり寝たりすることはなく集中して授業を受けられる(集中せざるをえない)
・授業中に分からないところを聞けるためモヤモヤは残らない
・事前連絡をしていれば振り替えがきくこともある

〜デメリット〜
・講師の数が必要となるため、それぞれの先生の質は保証できない(当たり外れも)
・料金が高い

個別指導と集団塾にはどちらも長所や短所があります。
受験生本人のやる気や集中力、レベルに合わせて使い分けることをおすすめします。場合によっては科目別で使い分けるというのもおすすめです!

また、普段通っていない校舎でしか講習がないという場合もあると思いますが、コロナ以降オンライン授業が充実してきた塾などもあるので活用してみてくださいね!

冬期講習はどれくらい取ればいい?

こちらも大変よく聞く質問ですが、一概に「何時間や大丈夫とは言えません。

本人の志望校や現状、やる気や生活リズムなどは人それぞれだから(´・ω・`)

しかし、冬期講習をどのくらい取るかを決める時に生徒に話している基準があります。

ここからは
「冬期講習をどれくらい取ればいいか分からないよ!」
という方向けにいくつかの基準をご紹介していきます!

①生活リズムに合わせる

冬期講習をどれくらい取るかを決める時の基準①は「自分の生活リズムに合わせる」です。

自分の生活リズムに合わせるといっても、夜型なら夜遅くまでの講習を取れというわけではありません

そうではなくて、自分の生活リズムを矯正したり、ペースメーカーとして機能するように取るということです。

少し難しいので例えを出すと、私は、朝あまり起きられない人にはあえて朝の講習を取ることをおすすめしています。

というのも受験はだいたい朝からですよね?
朝が苦手だから昼からスタートというのも受験本番には通用しません…

また、冬休みになり学校が休みになると夜更かしをしたり昼まで寝てしまうという学生さんも多いです。

しかし、朝から勉強を始めるという生活リズムを冬休みのうちから整えておくと、受験期がとても楽になります。

もし「自分は必要な睡眠時間が長い!」という人は夜の講習はなるべくとらずに早く帰って寝るというようにしてもいいかもしれません。

②予習や復習のための時間を残す

冬期講習を取る時間を決める基準②は「予習や復習のための時間を残す」です。

よくある失敗として朝から晩まで1日中講習を取ってしまうということが考えられます。
1日中講習を取ってしまうと、予復習の時間が取れなくなってしまいます。そうすると、定着しないまま「ただ受けるだけ」になってしまい時間も講習費ももったいないことに…

そこで、講習は夕方までに終わるものをなるべく選び、夜は必ず復習用の時間が確保できるようにして講習を選ぶといいかもしれません。

③自分の勉強時間を確保する

当たり前ですが自分にとって必要な勉強内容は人それぞれです。
苦手な分野を補強するための問題集の演習時間や、自分の志望校の過去問の演習時間は講習とは別で確保しなければなりません

逆に言えば、そのための時間を引いた分の時間が自分が講習に使うことができる時間になります。

それまでの勉強の中で、「この問題集はだいたい何分かかる」、「過去問は1年分やるのに何年かかる」というのはおおよその目安は分かっていると思います。

まずはどんな勉強を冬休みの間にしたいのかを決めておき、そこから1日のどれくらいの時間を講習に使えるのかを考えましょう。

④冬期講習の費用もちゃんと考える

冬期講習代、バカになりませんよね(涙)
私自身も講習代に関しては親に頭を下げてましたが、生徒さんにもなるべく必要最低限で案内しています。

やたらめったら取っても成績は伸びませんし、逆に必要なのに取らないのはもったいないです。

生徒さん自信がコスパを考えながら講習を選ぶのは大変だと思いますが、先生やチューター、親御さんとの相談で決めていただければと思います。


「講習をどれくらい取ればいいか」のまとめ

以上がどれくらい冬期講習をとるべきかを決める際の基準です。
あくまで例ですが、参考にしてもらえればと思います。

まだイメージ湧かないよ!という人に向けて私の受験生時代の冬休みスケジュールを紹介します。

〈受験生時代の冬休みの時間例〉
6:00 起床

7:00 出発

8:00 塾到着
講習の予習、自分の勉強

9:00 講習①

12:00 お昼ご飯

13:00 講習②

16:00 講習の復習

18:00 翌日の予習

19:00 自分の勉強(過去問など)

21:00 帰宅

22:00 1日の全体的な復習

23:00 就寝

講習が1つの日や、ない日もありましたが、そういう日は、前後の講習の予習や復習をしたり、過去問や問題集をしていました。

まとめ

いかがでしたでしょうか!冬期講習の選び方、お分かりいただけましたか?

今回の記事まとめ

・冬は「土台は補強しつつ、本番戦える武器を身につけていく」時期

・冬期講習の内容は
①志望校に合わせて選ぶ
②自分の弱点に合わせて選ぶ
③講師で選ぶ
④授業形式で選ぶ

・冬期講習の数の基準は
①自分の生活リズムに合わせる
②予習や復習の時間を確保できるかどうか
③自分の勉強時間を確保できるかどうか
④費用にも注意

受験直前ということもあり、不安も大きくなると講座をたくさん取ってしまうこともあるかもしれません。

あるいは過去問ばかりになってしまい、本当に必要な勉強を疎かにしてしまうこともあるかもしれません。

この記事を読んで、どんな講座がどれくらい必要なのかをそれぞれの状況や志望校に合わせて取ってもらえればと思います!

この冬休みの講習を乗り越えればあとは本番です
限られた残り時間を有意義に過ごすことができれば、悔いのない結果になるでしょう

最後の最後まで成績は伸び続けます。一緒に頑張っていきましょう!

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