受験勉強がしんどい人へ【原因と対処法6選】

この記事を書いた人
かっちゃん先生

現役の医大生
都内の高校卒業後、多浪の末、御三家医学部と旧帝医学部に合格
講師業の中で人気のあった自身の経験や医学部特有の受験情報を発信していきます。

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おはこんにちばんわ〜
かっちゃんです

いきなりですが
受験期ってメンタルしんどい時ありませんか?

・頑張っても頑張っても成績が上がらない

・このまま受かるか分からなくて心配

・先生や親からの期待がプレッシャー

・何をすればいいのか分からなくて不安

こんなことを感じている受験生も多いのではないでしょうか。

私自身も多浪の中でかなり精神的にしんどくて勉強やめたいと思った時期がありました

こんなに辛いのは自分が弱いせいだと思ったこともありましたが、他の人と受験期の話をすると結構同じような経験をしていた人も多かったことが分かりました。

そこで今回は
受験期のメンタルの管理方法について私の経験や医療現場でも行われていることを踏まえながら
お話していこうと思います!

今、勉強がしんどい学生さん
お子さんが辛そうに勉強している親御さん
受験やめたいと思っている全受験生

そんな方々に参考にしてもらえればと思います

勉強が辛いと感じる理由

勉強が辛い、苦しいと感じる理由は人それぞれだと思います
理由が1つの人もいれば、色んな理由が組み合わさってる人、そしてもはや何が辛いか分からないけどただただしんどいという人もいるでしょう

ここでは勉強がしんどいと感じてしまう理由の一部を紹介します。
このどれかに確実に当てはまるというわけではありませんが、なぜ辛いと感じるのかが分かれば対処法も分かるかもしれません。
辛いと感じる理由を客観視することでかなり楽になることがあります。

1.プレッシャー

合格しなきゃいけない、いい成績をとらなきゃいけない、家族や先生が期待している
など受験勉強には様々なプレッシャーがついてまわります。

確かに適度なプレッシャーというのは自身の感情を高め、パフォーマンスを向上させます。試合で声援を受けていい結果を残す選手はプレッシャーを武器に変えることができているのです。

この感情が高まりは生物的には交感神経によるものです。
生物は身の危険や命に関わる状況に陥った時に、交感神経を優位にして「戦闘状態」となります。
交感神経の働きによって、心臓がバクバクしたり呼吸が早くなったり、汗をかいたりするのです。

ライオンに狙われたシマウマが命をかけて本気で走るためには必要な作用ですね

ただし、これは一時的なもので普段からこの状態が続いてしまっては体が持ちません

受験勉強という長い期間、日々このプレッシャーにさらされるのは精神的、肉体的に非常に疲弊してしまいます。
過度なプレッシャーというのはストレスへと変化するのです。

感情的に高まったまま落ち着く間がない、休憩中もソワソワする、ぐっすり寝れず嫌な夢すら見る

こんな生活を何ヶ月としていたら辛くないわけがありません。プレッシャーを感じすぎているなという人は対処法を試してみてください。

2.成績が伸びない

こんなに勉強しているのに成績が伸びない
思うような結果が出ない
受験に失敗してしまった

辛いですよね…

ただ、辛いと感じるのはしっかりと勉強時間を取っているからこそ
まともに勉強に向き合っていない人は成績が伸びなくても何も感じません。

逆に言えば勉強方法を変えてみるだけで成績がぽんっと伸びる可能性が十分あると考えてみてください

この対処法についても後ほど解説していきます

3.不安

勉強を続けても合格するか分からない
このまま成績が伸びなかったらどうしよう

そんな不安感を抱えたまま勉強を続けるのは辛いことだと思います。

真面目で思慮深い人ほど陥りやすい現象ですが、これも考え方や物ごとの捉え方で少し変わってくるかもしれません

4.自由な時間がない

寝ても覚めても勉強
家に帰れば親から勉強しろと言われる
趣味や友達と遊ぶ時間が無くなった

毎日毎日同じような生活を繰り返していると息が詰まるような気分になってきますよね

少し長めに休むと、勉強に置いてかれるかも、親に小言を言われる、罪悪感すら感じる

そのせいでずっと机に向かってる人もいるでしょう。

しかしこれでは集中力も落ち、勉強のパフォーマンスもどんどん下がってきてしまいます。

私がおすすめする休憩の取り方も紹介していくので参考にしてみてください

勉強がしんどい時の対処法6選

1.タスクの細分化

受験勉強は長期戦です。一度に全てをやろうとすると、挫折感や自己否定感を覚えやすくなります。
受験の最終目標は「第1志望に合格すること」ですが、何ヶ月も先の大きな目標を常に意識しても自分がやるべきことが分かりにくくなり、不安の要因になってしまいます。
日々の小さな目標を設定し、それをクリアすることで自信をつけていくことも大切です。
例えば、
「○月の試験で英語は何点取る」という目標を決めたら、そのために「いつまでにこのテキストを終わらせる」と決めます。
そうすると「じゃあ今日はこれとこれをやろう」と決まります。このようにタスクや目標を細かく分け、それが達成できたら自分を褒めるようにします。
こうした小さな成功体験が、モチベーションを維持し、自己肯定感を高める原動力となります。

そしてこれを実行するためにも大切になるのがスケジュール管理です。
スケジュールの立て方は別記事でも紹介しているので参考にしてみてください

2.規則正しい生活を心がける

    受験勉強が忙しくなると、睡眠不足や食生活の乱れが生じがちです。

    「あれもやりたい、これもやりたい」という気持ちも分かるのですが、生活リズムが乱れて体調を崩してしまっては本末転倒です。

    先ほど交感神経の話をしましたが、交感神経と反対の作用を持つ副交感神経を働かせるためにも規則正しい生活が必要になります。

    また、睡眠時間は特に重要で、脳の回復や記憶の定着に直結しています。質の良い睡眠を確保するために、夜更かしやスマホの使用は控え、リラックスできる環境を整えましょう。


    私が寝る前にしていたのは

    ①その日の復習
    ②次の日にすることリストを作る

    です。


    その日にしていたことをふりかえることで知識の整理と定着につながります
    また、次の日にやりたいことを先に決めておくと、翌日に何をしようか迷う時間がなくなり効率的に勉強をスタートできるのでオススメです!

    食事においても、バランスの取れた栄養を摂ることで体力と集中力を維持できます。特に脳に良いとされる魚、ナッツ類、野菜を意識的に取り入れてみてもいいですね

    3.リフレッシュの時間を確保する

      受験勉強に集中するのは大切ですが、長時間机に向かい続けることは逆効果です。
      脳には定期的な休憩が必要で、過度の集中はかえって効率を低下させる原因になります

      机に向かい続けることだけが受験ではありません。
      効率的に休み長期的に成績を伸ばすという考え方も大切です。

      私はよく音楽を聴きながら予備校の周辺をお散歩したり、美味しいお昼ご飯を食べに行っていました

      実は散歩というのはとても有効的で、長時間座り続けていると体の血液の巡りが悪くなります。
      散歩をして体を動かしてあげることで、脳に血が巡りリフレッシュになるのです。

      4.誰かに話す

        受験勉強は一人で完結するものではありません

        時には、家族や友人、学校の先生に相談することで、心の負担を軽くすることができます。
        悩みや不安を話すだけで気持ちが楽になることもありますし、周囲からのアドバイスや励ましが力になることも多いです。

        また親御さんや周囲の人は是非「聴く」という姿勢を大切にしてあげてください
        悩みがある人の中には自分の中で気持ちの整理ができずに悩んでいる人もいます。
        聴いてくれる人がいて、自分で話しているうちに「今自分はどうしたいか、何をするのがいいのか」が分かってくることがあります。

        実はこの「聴く」というのは、医療の現場でもよく行われています
        医療の現場は大切な人を亡くしたり、治らない病気にかかったりと辛い思いをしている人も多くいます。
        そういう時、医療者はアドバイスをすることよりもまずはその人の話や心境を聴くことが求められることがあります。

        人は話しているうちに自分自身の気持ちに整理がつくこともあり、周囲の人が聴く姿勢で待ってあげることが大切になります

        家族や友人の他にも、家庭教師や塾の先生など、専門的な人に話を聞いてもらうのも一つの手です。
        勉強に関することではより頼りになるかもしれません。

        どんなに頑張っても行き詰まる時には、他者の力を借りることを恐れずに活用しましょう。
        頼られて嫌な気持ちになる人はいません。

        もし相手が頼られることを嫌がったり迷惑がったらその人とは関わりを持たなければいいんです。

        5.失敗してもポジティブに

          受験勉強の途中で失敗やミスをしてしまうことは避けられません。ただ、その度に「自分はダメだ」と思い込むと、メンタルが徐々に疲弊していきます。

          失敗した時に

          「本番じゃなくて良かった」
          「どうすれば次同じミスしないかな」

          というように考え方を少し変えてみてはどうでしょうか。

          よく「なんでこんなことも出来ないの」という言い方をする親御さんを見かけますが、これで伸びる生徒さんは少ないように感じます。

          ミスは責めても叱っても次には繋がりません。

          どうすればミスを減らせるかを考えることが大切です。

          そして、さらに伸びる生徒は「自分のミス集」を作っています
          自分がしやすいミスを分析し、自分専用の対策方法ができてくるのです。

          6.「今」を大切にする

            受験生の多くは、将来の不安や過去の後悔にとらわれがちです。しかし、過去や未来にばかり意識を向けると、現在の行動がおろそかになります。「今、この瞬間にできること」にフォーカスすることで、無駄な不安やストレスを軽減できます。例えば、目の前の1問に集中する、今日の目標をクリアする、といった小さなことに意識を向けると良いでしょう。そうすることで、少しずつ成果を積み重ね、結果的に大きな成功に繋がっていきます。

            最後に

            どうしても気分が晴れず、モヤモヤした気持ちや不安が収まらない時には病院に行くことも選択肢の1つに入れて頂きたいと思います

            こんなことを書いている受験ブログはなかなかないかもしれませんが、受験で心の病になってしまう人はいます。しかしそれは心が弱いからということではないです。

            一時期私は緊張やプレッシャーから顔が急に火照ったり、吐き気がしたり体の不調が続いた時期がありました
            メンタル的にも相当やばかったのですが、病院に行き薬をもらったところかなり楽になったのを今でも覚えています。

            必ず病院に行けというわけではありませんが、私のように病院に行って変わるかもしれないということを少し覚えておいていただけると幸いです。

            受験は間違いなく人生の中での大きな分岐点となります。
            ただ、受験に失敗したら人生が失敗というわけではありません

            長い人生の1つの通過点であることを忘れないでください。

            そして受験の先には新しい生活が待っています。
            最後まで一緒に頑張りましょう💪

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