ども^^
かっちゃんです
いきなりですが皆さんは模擬試験の成績表が返ってきたときに自分の偏差値を見て
「え!めっちゃ偏差値高いじゃん!!受かったな!」
「うわ、、、何なのこの偏差値。全然ダメだ」
などと思ったことありませんか?
もしくはお子さんの合格可能性などの評定を見て、
「ここは合格可能性が低いからやめておこう」
などと思ったことのある保護者の方もいるかもしれません。
しかし、偏差値や評定ばかりを見ている人はいずれ学力が伸びなくなる可能性があるので要注意です。
私の周囲にも良い偏差値や判定が出たいたにも関わらず、最後の受験で思うような結果を出すことが出せず浪人したり、第一志望を諦めた人たちが多くいました。
今回は偏差値や判定を過信してはいけない理由についてお話していこうと思います。
偏差値
※この後、偏差値の計算方法について少し触れますが、数学が苦手な方は読み飛ばしてもらって大丈夫です!!!
偏差値とは以下の計算式によって算出される数値で、模試をはじめ学校のレベルを表すのにも使われていますね。
ここで出てくる「標準偏差」というのは「データのばらつき度合い」を示すものです。
標準偏差は以下の計算方法によって算出します。
偏差値の算出方法の話はここまでにしておいて、具体例を見ながら偏差値のワナの解説をしていきます!
例えば次の二つの試験を比べてみましょう。
試験①;A君60点、B君63点、C君57点、D君62点、E君58点
試験②;A君25点、B君63点、C君39点、Ⅾ君78点、E君、95点
どっちの試験の方がばらつきが大きいでしょうか?
正解は試験②の方です。①ではみんな60点前後の点数に対して、②では全員の得点にはバラツキがあります。
実は試験①と②はどちらも平均点は60点になるように設定してありますが、標準偏差は②の方が大きいです。
ここで両方の試験で63点を取ったB君の偏差値を見てみましょう。
先ほどの計算式を使いながら実際にB君の偏差値を計算してみました。
試験①ではB君の偏差値は63.15
試験②では偏差値は51.18
という結果になりました。
同じ平均点の試験で同じ点数を取ったB君ですが、偏差値は10以上も差がつきました
これが偏差値のトリックです。
試験①ではみんなが60点付近の点数しか取れていないですが、逆に言えば、最低でも60点くらいは取っているということです。そんな試験で50点切ったらやばそうですね。
この手の試験では、みんなと差がつかない60点前後で良いのです。
もしこの試験が英語で、あなたが英語が苦手なら、55点でも構いません。55点を取ると偏差値はかなり低くなりますが、平均点との差はそこまで大きくはありません。
他の得意教科で十分に巻き返せる点数でしょう。
逆に65点を取ってかなり高い偏差値が出たとしましょう。しかし、平均点との差はそんなに大きくはありません。
偏差値が高いのは嬉しいことだとは思いますが、他の教科でもしっかり点数を取らなければすぐに他の受験生に追いつかれてしまいます。
一方で試験②は点数の分布が大きく、得意不得意が分かれた試験とも言えます。平均点との差が大きくても偏差値は①ほど大きく変化しません。しかし偏差値がそこまで低くなくても、点差が大きくついていれば他の教科で巻き返すのはかなり大変になってきます。
逆に高い点数を取っても、偏差値は試験①ほど高くはなりませんが、他の受験生に大きな点差がついているので、苦手な教科があっても安心材料になりますね。
これが偏差値だけを見ていると危険な理由です。
判定
ここまで読んで勘の鋭い方ならもう何となくお分かりかもしれません。
判定というのは学校の偏差値やその学校を志望している受験生の得点から算出されます。
模試によっては、英数国など主要科目の得点や偏差値から判断していることもあります。
実際は5教科受験なのに3教科の偏差値から判定が出ているということもよくあります。
つまり、偏差値がある教科で高くなかったとしても、本番で他の得意教科で巻き返せることができれば十分合格のチャンスがあるということです。
模試の問題のレベルや分野、教科によっても偏差値はばらつくのでやはり評定の過信はできない、、、というよりしない方がいいんです。
さらにもう一つ大切な話をします。
それは、各学校の問題傾向と自分の相性です。
模試では、問題が簡単すぎたり、難しすぎたりしないように塾の講師たちが複数人で話し合いながら、いろんな難易度や、いろんな分野の問題をミックスして作成しています。
一方で本番の試験では、それぞれの学校の先生が毎年受験問題を作っています。複数人で作っていることもありますが、問題の傾向は模試と比べるとかなり偏ります。
特に大学などは自分の専門分野に関する問題を出題する先生なども多いため、この傾向は顕著になります。
つまり、模試と比べてハマる、ハマらないという現象が起きてくるんです。
模試での得点が高く、いい判定を取っていても、苦手なタイプの問題や分野が多く出題されて落ちる受験生もいれば、逆の生徒もいます。
模試では得点がいまいちでも、志望校の問題が合っているため合格点がとれたという生徒も多くいます。受験界では『相性がいい』なんて言ったりもしますね。
<判定が全てではない理由>
・偏差値は模試の内容によって変わるから
・学校ごとの問題との相性があるから
成績が上がらない理由
偏差値や判定が過信できないということは伝わったかと思います。
ここからは偏差値や判定を信じ、一喜一憂している人が成績が上がらないワケについて解説していこうと思います。
①偏差値だけを見て、解きなおしをしない
ここまで偏差値のワナについて説明してきました。偏差値は確かに重要な指標ですが、模試の結果の偏差値だけ見て満足してしまう受験生が一定数います。
というか昔の私がそれでした…
模試は塾の先生たちがいろんなレベル、いろんな分野から出題しているという話を先ほどしました。つまり模試とは『良い問題集』なんです。
解きなおしをしないということは、自分がどんな問題で間違えてしまったのか、自分が得意な分野は何なのか、などの分析の機会を失っているに等しいのです。
自分の強みや弱みを理解しなければ当然成績は伸びませんね。
②評定を見て受かると過剰な自信を持つ(落ちると思って諦める)
いい評定を見て喜んだり、悪い評定を見て自信を無くす気持ちも分からなくはありません。
しかし、評定だけを見て、受かると過剰に自信を持って勉強をサボったり、逆に自信を無くしてやる気まで無くしてしまってはいけません。
ここまで読んでくれた方ならお分かりいただけたと思いますが、受験校の問題には傾向がありハマる、ハマらないがあります。
本番まで問題傾向と自分のすり合わせをしながら、淡々と勉強する姿勢が大切になります。
結果はどう見ればいいのか
今後の学習計画に使う
結果はあくまでその時点での実力を部分的に示すものです。
いい結果なら、よく頑張った、この勉強法は自分に合っていたのかな継続しようというように考え、
逆なら、今回はなにがダメだったかな、時間配分かな少し勉強のやり方を変えてみよう、次は頑張ろうというように今後の学習計画に役立てることをおすすめします。
具体的には以下の2つ
①同じ学校を志望している受験生と比較する
模試によっては同じ学校を志望している受験生の得点分布が載っているものがあります。
ライバルとなる受験生たちが、その時期にどれくらいの点数を取っているのかを見極め、今後の勉強の一つの目標にするとモチベーション維持につながります。
②得意、不得意の確認
各問題の正答率が載っている模試では、自分の回答と見比べてみることをおすすめします。
比較してみると自分の強み、弱みが見えてくるはずです。
例えば、正答率が低い問題で自分がしっかり正答できているのであれば、その分野は得意分野である可能性が高いです。普段の勉強では、その分野の応用問題に触れ、本番ではしっかりと得点源にしていきたいところです。
一方で、正答率が高い問題で失点してしまっていたなら、そのあとの勉強では、基本問題を多めに扱いましょう。
どうしても苦手であれば、本番では多くの時間はかけずにしっかりと(1)だけ取って、あとは部分点で逃げるという戦略もたちますね。
模試の使い方については別記事でも説明しているので参考にしてみてください
まとめ
今回は、偏差値や評定だけをみて一喜一憂してはいけない理由について解説してきました。
偏差値や評定は試験の内容や分野によって変わり、本番の試験では学校ごとの相性がある。
試験の結果には一喜一憂せず、しっかり分析して今後の学習計画に活かす。
いい結果が出れば嬉しいのも、悪い結果が出れば落ち込むのもよく分かります。
しかし模試の偏差値や評定が合否を決めるわけではありません。E判定からの逆転合格を私は見てきました。
模試でどんな結果であっても、最後まであきらめず頑張っていきましょう。
ではまた!
質問や不明点があればお気軽にコメントお願いいたします!
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