どうもかっちゃんです〜
今回は、先日生徒と話している時のやり取りを少しご紹介します。
私「(問題集の問題を指さしながら)この問題解けますか?」
生徒「この問題なら解けます!これはこんな感じで補助線を引いて、確か答えが10になった気がします!」
私「いやそれは解けるって言わないのよ!!解けるんじゃなくて解き方と答えを覚えただけじゃ!!」
この生徒さんは、解き方と答えを覚えたことを「解ける」というように言ったんですね。
こういう状態を私はよく「付け焼き刃的な勉強」というように呼んでます。
付け焼き刃というのはその場をしのぐために、知識や技術などを一時しのぎ的に身につけることを言うんですが、この生徒さんはまさにこの状態です。
その問題集のその問題だけ解けるようになっていても、その問題はなぜその解き方をするのか、を理解していなければ解き方や答えを覚えたところで何の意味もありません。
実際の試験で似たような問題が出た時、その解法を使うかどうかを自分で判断出来なくなってしまうのです。
私はよく基礎力を高めるために基本的な問題集は8割以上できるようにと言っていますが、この「できる」というのは曖昧な言葉でなかなか厄介です笑
「できる」=「その問題なら解ける」、「問題の答えが分かる(覚えている)」
「できる」=「なぜその解き方をするのかを理解している」
だと思ってください。
なぜその解き方をするのかが分かっていれば、別の似た問題が出た時も、すぐにその解法を採用することが出来ますよね。
先程の生徒のやり取りの例に戻りますが、この生徒さんの場合は補助線の引き方だけを覚えていました。
本来であれば求めたい線分の長さと図形の形の特徴から
「この定理を使いたいな…」
→「ならばこの部分に補助線が必要だ!」
という思考回路を取るべきところ。
「この問題は補助線を引く問題だ!」という覚え方をしてしまうと他の類題では通用しませんよね…
なのでこういう勉強は付け焼き刃的な勉強なのです。
もちろん今回の例は少し極端なものです。
しかし同じ問題集を何回も使う場合、知らず知らずのうちに問題の解法や答えを覚えてしまうこともありますよね。
付け焼き刃的な勉強というのは案外起こってしまうものなんです。
普段の勉強から、「この問題はなぜこの解き方をしているのか」、「どうすればこの解き方にたどり着けるのか」といったことを考えるクセをつけるというのも大切なんですね。
ではまた次の記事でお会いしましょう👋
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